日大の内田前監督ら書類送付 タックル見ていなかったか

日大の内田前監督ら書類送付 タックル見ていなかったか | 共同通信

警視庁は、前監督と井上奨前コーチ(30)による明確な傷害の意図を持った指示を認定せず、起訴を求めない内容の捜査結果を同日、東京地検立川支部に書類送付した。

傷害行為に及んだ選手は「実行行為者」ですが、監督、コーチは、実行行為自体には及んでおらず、選手との間の「共謀」が成立していた場合に、共謀共同正犯としての責任問われることになります。

共謀とは、特定の犯罪を共同して実行する意思であり、暗黙のうちでの共謀(黙示の共謀)もその中に含まれます。

本件で、監督、コーチは、傷害を意図した上での指示はしていないと否認していたものと見られ、そのような供述状況の下、監督、コーチと選手との間で共謀関係が成立していたか、警察はかなりの関係者を取調べたり、残っていた画像で当時の動きを再現したりといった捜査をやったようですが、共謀成立を断定するだけの証拠関係にはないと見たのでしょう。

アメフト自体が、元々、選手同士の激しぶつかり合いを前提とした競技であり、激しくぶつかることを意図、指示することと、それを超えて怪我まで負わせることを指示すること(共謀)の境目はなかなか微妙なものがあったということも、そのような判断に至った理由として考えられます。

合理的な疑いを超える立証が要求される刑事事件の限界ということが言えるように思います。