「悲憤」(中野太郎)

 

悲憤

悲憤

 

私は、検察庁にいた当時、そういう方面に強いと上から見られたのか、暴力団関係の事件捜査を担当することが多かったのですが、そういう経験もあって、いまでも、この種の本は時々関心を持って読むことがあります。

山口組関係の本は多く、内部抗争についても(どこまで真実かはともかく)いろいろと本が出ていますが、本書の特異性は、中野会元会長という当事者本人によるものであるということでしょう。

宅見組組長射殺事件の経緯など、語りに生々しさがあって、新年最初の読書として興味深く読むことができました。

端々に出てくる発想、思考が、いかにもヤクザという感じで、昔、若手検事の頃に、ヤクザからとった供述調書を読んだ上司に「これはヤクザの調書じゃないな」と言われて、一生懸命、ヤクザの発想や思考を学ぼうとしたことが懐かしく思い出されました。

 

検察、顧客情報入手方法リスト化

検察、顧客情報入手方法リスト化(共同通信) - Yahoo!ニュース

検察当局が、顧客情報を入手できる企業など計約290団体について、情報の種類や保有先、取得方法を記したリストを作り、内部で共有していることが3日、分かった。共同通信がリストを入手した。情報の大半は裁判所などのチェックが入らない「捜査関係事項照会」などで取得できると明記。

 刑事訴訟法では、197条2項で

捜査については、公務所又は公私の団体に照会して必要な事項の報告を求めることができる。

と定められ、これに基づいて、「捜査関係事項照会書」が、捜査機関から照会先へ送られ、得た回答が捜査資料としてかなり利用されています。

この法的に性質については、照会先が観念的な義務を負うというのが 通説、実務で、ただ、応じなくても何ら制裁はなく、任意捜査と考えられています。

捜査機関としては、この手法で回答が得られる見込みがあればこれにより、その見込みがなかったり回答が得られなければ、令状に基づく強制捜査を検討することになります。

個人情報保護法上も、本人の同意なく情報開示ができる場合として「法令に基づく場合」が挙げられ、これには、上記の捜査照会が含まれると解されています。ただ、照会に応じて回答することが、より大きな利益(プライバシー権等)を侵害する場合、回答することは違法であるとも考えられていて、回答することが権利を侵害された者に対する不法行為になる場合もある、というのが、現行の確立した考え方でしょう。

何が、そのような違法行為になるかは、あまり厳密に考えられていない面があり、安易な回答が横行している可能性はかなりあると、私の経験上も感じるものがあります。

ただ、そういう実態を「令状主義の潜脱」いった切り口で見ることには、私自身は違和感があります。刑事訴訟法上、任意捜査が原則とされている中で、まずは捜査照会で情報入手を図るという捜査機関の手法にはそれなりに正当性があるでしょう。迅速性を要する捜査の中で、いちいち、これは令状によるべきかと先回りして考えさせ令状取得を課すというのは、かなり無理があります。

むしろ、照会を受ける側が、上記のような法的利益状況にきちんと思いを致し、回答すべきでないものには回答せず、令状によることを求める必要があると思います。回答すべきでないものに回答することで、後日、その責任を追及されることは大いにあり得ることです。

安易に捜査照会、回答が多用されてきた実務に、一石を投じる記事と言えるでしょう。

 

 

 

レンタカー利用の無差別殺傷 万全の対応は困難 「現実的な脅威」

レンタカー利用の無差別殺傷 万全の対応は困難 「現実的な脅威」(産経新聞) - Yahoo!ニュース

結果的に隙を突かれた形となったが、警察当局幹部は「今回のような事案が起きることを見越して、厳重な警備態勢を敷くのは極めて難しい」と打ち明ける。東京五輪に向けて車両テロは「現実的な脅威」とされ、幹部は「ピンポイントの警備だけではなく、会場に向けて周辺地域から段階的に警戒度を高める必要がある」との見方を示した。

 世界的にも、この手法によるテロは起きていて、運転さえできれば誰にも可能であるだけに危険性が高く、しかも、完璧な阻止は不可能ですから、今後とも大きな脅威であり続けることは間違いありません。

警察当局による地道な情報収集や、人が集まる場所での対策(車止めの設置等)が必要であるだけでなく、一般市民としても、異常な走行をする車両があれば速やかに通報するなど犯罪防止のための動きが必要ではないかという気がします。なかなか難しいものがあります。

平成31年(2019年)を迎えて

明けましておめでとうございます。私は、東京にて新年を迎えました。

今年は、天皇陛下の退位や皇太子殿下による即位、新元号へと、時代の節目になる年ですし、4月には統一地方選挙、7月には参議院議員選挙、状況によっては衆議院議員総選挙も、と、政治の上でも日本の転機となる年になる可能性があります。

自分自身をしっかりと維持しつつ、どういう状況になっても機敏に対応できるよう、気を引き締めて頑張りたいと、決意を新たにしています。

ブログやツイッター等を通じた情報発信は、引き続き地道に行いたいと考えています。

今年もよろしくお願いします。

 

Google Pixel 3のカメラ性能、総合評価はiPhone XRと同点

Google Pixel 3のカメラ性能、総合評価はiPhone XRと同点 - iPhone Mania

3モデルともきれいに撮影できていますが、仕上がりに違いが見られます。 Google Pixel 3は、ハイライト(明るい部分)をきれいに移していますが、シャドウ(暗い部分)の詳細が描画しきれていません。
 iPhone XSは、シャドウをきれいに描画できている一方、ハイライト部分が明るくなりすぎています。
 この3台の中では、Huawei P20 Proの写真が最もバランスが取れています。 

現時点で総合評価でトップに立っているのは、背面にトリプルカメラを搭載したHuawei P20 Proの109点です。

 私は、iPhoneXS Max、XS、Huawei P20 Proを併用していますが、iPhoneが、どういう状況でも満遍なく平均以上の画像が撮れる一方、Huaweiは、ピンポイントで驚くべきほど良いものが撮れる印象があり、状況に応じて使い分けています。Huaweiは、Androidとして癖がなく使いやすく、そういう面でも重宝しています。

記事を読んで感じたのは、iPhoneの優秀さ、外れのなさであり、こういう堅実なところが、幅広く、長く支持され続ける所以なのでしょう。迷ったらiPhone、というのは、今でも変わらない鉄則だと思います。

 

オカルト雑誌「ムー」40年展 超常体験語りだす人も

オカルト雑誌「ムー」40年展 超常体験語りだす人も(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

触発されたのか、「謎の生物がいた」「UFOを見た」と超常体験を語り出す人も。担当者は「リピーターになるコアなファンもいます」。

 私も、こういうジャンルは好きで、ムーは何度か買って読んだこともあります。

平成7年から平成8年にかけて、東京地検公安部にいて、かなりの数のオウム真理教の信者を取り調べていた当時、彼ら、彼女らの中にもムーの愛読者が結構いて、取り調べの合間の雑談で、超常現象とかの話で盛り上がったりしていたことが思い出されます。やったことは許しがたい犯罪行為でしたが、根は悪い人間ではない信者ばかりであった印象が今でも残ります。暮れのこの時期になると、彼ら、彼女らは今は何をしているのだろうか、社会の中でうまく適応して暮らしているだろうかと、ふと思うことがあります。

時間とお金ができたら、謎の生物を探しに未開の地へと旅に行きたいものですが、なかなかその日は来そうにありません。

専守防衛を強調=「新領域強化」最優先に―河野統幕長インタビュー

専守防衛を強調=「新領域強化」最優先に―河野統幕長インタビュー(時事通信) - Yahoo!ニュース

空母化により敵基地攻撃能力を保有することについて、「専守防衛を逸脱しない」と繰り返す一方、具体的な運用は「これから構想を立てていく」と述べるにとどめた。

 戦後日本は、それまでの日本が行ってきた様々な過ちへの深い反省の上に立っており、他国を軍事力で侵略したり積極的に攻撃したりするようなことはしないというのも、その中に含まれるでしょう。しかし、日本の独立が脅かされるような場合、全力で国土、国民を防衛するのは当然のことであり、そのためにこそ自衛隊は存在しているものです。私自身、日本が侵略の脅威にさらされたり、他国の武力攻撃を受けるような事態になれば、自衛隊に協力し、自ら銃をとって戦う覚悟で常にいます。

専守防衛」というのは、そういう意味で、日本の国是と一体となっているものであり、今後も厳然と維持されなければならないものだと私は思います。

安全保障情勢の変化に応じて、日本の対応も変わらざるを得ませんが、変わって良いもの、変わるべきものと、変わってはいけないもの、守るべきものを明確に区別していくことが、今後、ますます求められるでしょう。